ご 挨 拶
持続可能なインパクトを生み出そう
CREATE LASTING IMPACT
2026-27年度 国際ロータリー
会長 オラインカ・ハキーム・ババロラ
(トランス・アディマRC)
ナイジェリア・リバース州
1月12日、米国フロリダ州オーランドで開催中の国際協議会でオラインカ H. ババロラ国際ロータリー会長エレクト(2026-27 年度国際ロータリー会長)が講演し、クラブでの歓迎的な環境づくり、意義あるプロジェクトの実施、人生を変えるようなロータリーでの体験を通じて、「持続可能なインパクトを生み出そう」と呼びかけました。
「ロータリーは私たちを変えました。私たちという人間を形づくり、より良い人間にしてくれたのです。私たちは“世界を変える”ことをよく話題にします。ポリオ根絶や平和構築について語ります。しかし、ロータリーが自分自身をどう変えたかについては、あまり考えません」
ナイジェリアのトランス・アマディ・ロータリークラブの会員であるババロラ氏は、十代のときにローターアクトクラブで活動したことが、恵まれた環境で育ったことによる狭い視野から抜け出し、より広い世界を見るきっかけになったと語りました。その気づきは、地域社会の人びとに読み書きを教える活動など、クラブが生み出したインパクトを目のあたりにしたことでもたらされました。
「ロータリー会員である私たちは、より良い未来というビジョンを共有しています」とババロラ氏。「そのビジョンを現実にするには、自身の内なる変化を意識し、解き放たなければなりません。成果だけでなく、インパクトを重視すべきです」
変化とインパクトは同じではない、と述べた上で、ババロラ氏はこう続けました。「変化は始まりに過ぎません。インパクトこそが永続するのです」
インパクトを理解する
ババロラ氏は、南アフリカ・ナイズナでの幼児教育の拡充や、ナイジェリアでの妊産婦ケアの改善など、ロータリー会員がインパクトを生み出していると述べました。ナイズナ・ロータリークラブは、地域の女性たちが幼児教育センターを開設・運営できるよう支援しました。
「このプロジェクトは何千もの子どもと家庭に恩恵をもたらし、今後何世代にもわたって教育を提供し続けるでしょう」とババロラ氏。「このインパクトを世界のほかの地域でも再現できれば、地域社会から信頼と評価を得ることができます。そして、より多くの地域社会がロータリーを信頼すれば、入会したいという人が増えます」
また、「ナイジェリアにおける健康な家族のための協力」の幅広いインパクトにも触れました。妊産婦と新生児の死亡率を減らすこのイニシアチブは、2022年に200万米ドルの大規模プログラム補助金を受領しました。
ババロラ氏はこう説明します。「ロータリーが介入する前は、多くの女性が妊婦健診を避けていました。しかし、健診は母子ともに安全な出産に欠かせません。ロータリーの支援により、妊婦が健診に通うシステムが整い、地域社会からの協力も得られました。受診率がアップし、死亡率が下がりました。このプロジェクトは今後数十年にわたり、ナイジェリア全土で命を救い続けるでしょう」
より歓迎的な姿勢を
クラブの新しい入会者に対してよりオープンに歓迎するよう呼びかけたババロラ氏は、ローターアクト時代にロータリークラブに入りたいと思ったものの、クラブ会長から冷たい対応を受けた自身の経験について語りました。
「彼(クラブ会長)はこう言いました。“何という厚かましさだ!ただ入会できるわけがないだろう。招待が必要だ”、と」とババロラ氏は振り返ります。「そこであきらめることもできましたが、私はこう言い返しました。“子どもが親の家に入るのに招待が必要だとは知りませんでした”」
当時と比べれば良くなったものの、まだ十分ではないとババロラ氏。一部のクラブは世界をオープンに受け入れるどころか、閉ざされたままであり、若い人たちが尊重されず、考えや背景が異なる人が歓迎されないこともあると述べ、人びとをよりよく受け入れるにはどうしたらよいかを考えるよう促しました。
「例会や奉仕プロジェクトでの皆さんの態度ひとつで、誰かのロータリーのストーリーが始まるかもしれないし、終わるかもしれないのです」
さらに、自身の変化を促すもう一つの方法は、自分のベストを超えることだと述べました。過去の募金活動やプロジェクト、会員増強の成功を振り返り、それを超えるべくさらに挑戦するよう地区リーダーに呼びかけました。
「自分を変えられれば、クラブと地区を変えられます。地区を変えられれば、地域社会を変えられます。そして、地域社会を変えられれば、世界で、地域社会で、自分自身の中で、持続可能なインパクトを生み出すことができるのです」
2026-27年度
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 森島 弘道
(新千葉RC)
「持続可能なインパクトの創出と 地区の更なる発展に向けて」
1. はじめに:2026-27年度の幕開けに際して
国際ロータリー第2790地区の2026-27年度ガバナーとして、私はその重責と使命を真摯に受け止め、役割を担わせていただきます。私たちが直面する現代社会の課題に対し、ロータリーがどのような価値を提供できるのか。その指針となるのが、オラインカ・ハキーム・ババロラRI会長が掲げる「CREATE LASTING IMPACT(持続可能なインパクトを生み出そう)」というメッセージです。本計画書では、先般開催された「クラブ・リーダーシップ・ラーニング・セミナー(CLLS)」での議論に基づき、本年度の地区運営方針を略述いたします。
2. RI 会長メッセージの真意:成果から「インパクト」へ
ババロラ会長のメッセージは、奉仕活動のあり方に新たな視点をもたらすものです。それは、単なる一過性の「成果」に留まることなく、世代を超えて受け継がれる「永続するレガシー(遺産)」としてのインパクトを重視する姿勢です。「My ROTARY」に示される世界の支援事例が物語る通り、活動の真の価値は、将来にわたって人々の人生を支え続けることにあります。各クラブが「この活動は、数年後の地域社会にどのような変化を定着させるのか」という問いを常に持ち続けることを推奨いたします。
3. 2026-27 年度 地区運営の4つの重点項目
本年度、当地区では以下の4つの項目(RI重点項目)を最優先事項として掲げ、各クラブを支援してまいります。
① ポリオ根絶への不退転の決意
ポリオはワクチンで予防可能でありながら、依然として苦しむ子どもたちが
存在します。世界からこの病を完全に拭い去るまで、
私たちの経済的・精神的支援の歩みを止めるわけにはいきません。
② 平和の推進と青少年への投資
平和の礎は次世代への教育にあります。インターアクト、青少年交換、RYLA
(ロータリー青少年指導者養成プログラム)を通じ、多様性を理解する人材育成
を継続します。また、安全な活動環境の構築に向け、ハラスメント防止の徹底
をお願いいたします。
③ 会員増強とクラブの活性化:過去の自分を超える挑戦
「グッド(良い)」から「ベスト(最善)」への追求こそが組織の生命線です。
競争の相手は他クラブではなく「過去の自分たち」です。過去5~7年の自クラ
ブ最高記録を確認し、会員増強、寄付、プロジェクトにおいてその記録更新を
目指していただきたいと思います。
④ インパクトをもたらす奉仕の展開
活動の背景にあるストーリーを深く理解し、地域のリーダーと連携すること
で、より戦略的な奉仕を実現することが求められています。ロータリー財団補
助金の活用を含め、7つの重点分野に沿ったインパクトのある活動を推進しま
す。
4. 地区チームによるクラブ支援体制の刷新
地区の役割は、各クラブが能力を最大限に発揮できるよう強力にバックアップすることです。ガバナー補佐はクラブの伴走者として密接なサポートを提供し、リソースの共有と戦略的連携を強化します。同時に、各地区委員会の委員長は、それぞれの専門的な知見をもってクラブの運営を支え、地区活動の円滑な推進に努めてまいります。「ロータリーインパクトハンドブック」などを活用し、成果を計画的に測定できる体制を整えます。また、物価高騰や災害リスクを見据えた積立金の造成など、次世代に負担を残さない健全な財政運営を目指します。
5. 結びに代えて:あなたの「行動喚起」
本年度を成功に導く鍵は、リーダーお一人おひとりの「内なる変化」にあります。好奇心を持ち、多様な人々を迎え入れ、会員増強の目標に向けた一歩を共に踏み出しましょう。「グッドがベター(より良く)になり、ベターがベストになるまでは、歩みを止めてはならない」。この言葉を胸に、第2790地区が一つとなり、世界に誇れる持続可能なインパクトを創造していくことを心より願っております。







