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ご 挨 拶

ロータリーのマジック
The Magic of Rotary

2024-25年度 国際ロータリー
会長 ステファニー A. アーチック
​                 (McMurray RC)

 国際ロータリーのステファニー・アーチック会長は、2024-25 年度会長テーマ「ロ
ータリーのマジック」( The Magic ofRotary ) を発表し、多くの人びとを救うロータリーの力を認識してこれをさらに広げるよう呼びかけました。

 

 「誤解しないでください。私たちは魔法の杖を振って呪文を唱えるだけでポリオを根絶したり、世界に平和をもたらしたりするわけではありません」。1 月8 日、ロータリー国際協議会でアーチック2024-25 年度会長は次期地区ガバナーにこう語りました。「それは皆さん次第です。プロジェクトを終えるたび、寄付するたび、新会員を迎えるたびに、皆さんはマジック( 魔法) を生み出すのです」


 マクマーリー・ロータリークラブ( 米国ペンシルバニア州) の会員であるアーチッ
ク会長は、ドミニカ共和国で浄水器の設置活動に携わったときにロータリーのマジックを目にしました。そのとき、汚い水がフィルターに入り、反対側から透明な水が出てくるのを、二人の少年が見ていました。

 

 「少年の一人が私の袖をつかんで、『もう一度魔法を見せて』と言ったのです」とアーチック氏。「もちろん、その浄水器が魔法なのではありません。浄水器を輸送し、設置し、現地のリーダーと協力してメンテナンスを行うために、私たちは懸命に活動しました。安全な水を簡単に入手できれば自分たちの人生が変わるということを、少年たちは知っていました。私が少しでもその力になれたと知ったことで、私の人生も変わったのです」


平和を優先する
 アーチック氏は、ロータリーの行動計画を推進し、継続と変化のバランスを取り、平和のために活動するよう会員に促しました。2025 年には「分断された世界を癒す」をテーマに会長主催平和会議を開催する予定となっています。

 

 ロータリーには、平和センターのネットワークを通じて平和を促進してきた長い歴史があると、アーチック氏は述べました。世界各地の名門大学に拠点を置く平和センターは、現在140 カ国以上で活躍する約1,800 人の平和フェローを育ててきました。トルコのイスタンブールにあるバチェシェヒシュ大学に設置される最新の平和センターでは、2025 年に第1 期フェローが学業を開始します。
 

 「ロータリー平和フェローシップは、紛争を終わらせ、予防するきっかけとなる平和・開発の専門家を世界各地で育成するために、20 年以上前に始まりました」とアーチック氏。「この会議は、ロータリーの平和活動に焦点を当て、ともに学ぶ機会となります」

 

 アーチック氏はさらに、ポリオ根絶へのコミットメントについても繰り返し触れ、ポリオプラス・ソサエティへの参加や、各地区でのソサエティの創設など、ポリオ根絶のために全力を尽くすよう次期ガバナーに求めました。
 

 「地元の議員や政府のリーダーに連絡し、ポリオが現在も脅威であることを伝えて、ポリオ根絶への支援を呼びかけてください。ポリオは今も私たちの最優先事項であり、最大限のコミットメントが必要とされます。成すべき重要な仕事はまだ多くあります」
 

継続と変化のバランス
 また、継続と変化のバランスを取ることの必要性も強調し、どちらもロータリー行動計画の原動力であると述べました。

 

 「この計画は、ロータリーの最善のアイデアを捨てるのではなく、それを土台として築いていくもの」とアーチック氏。
「私たちは、バランスを取るという難題に直面しています。自分たちを変えつつも、自分たちの真の姿に忠実であり続けなければなりません」

 

 さらに、クラブでの体験を会員にとって魅力的なものとするために必要な対策を取るよう、ガバナーに求めました。
「これは、皆さんの地区でのやり方を変えることを意味するかもしれません。地区が過去50 年間に同じ方法で物事を行ってきたのであれば、おそらくそれを見直す時が来ているでしょう。地区内のクラブが活発に活動していない場合、または会員が減っている場合、地域社会にもっと合った新クラブを結成する時が来ているのかもしれません。クラブや地区が長年変わっていないからといって、誰も変化を望んでいないわけではあり
ません」

 

 アーチック氏は、好ましい変化をもたらす一つの方法は、クラブで多様性、公平さ、インクルージョン( DEI ) の原則を取り入れることであると述べました。
 

 「行動志向の次世代の人たちをオープンな心で迎えていただけることを願っています。たとえ、地元クラブの典型的な会員とは異なるタイプの人であっても」とアーチック氏。「DEI を受け入れれば、共通の目的のために結束しやすくなります。ともに献身し、力を注げば、ロータリーは最も効果的で時代に即した存在になることができます」

2024-25年度 
国際ロータリー第2790地区
ガバナー 寒郡 茂樹
​        (富里RC)

 2024 25 年度国際ロータリー 会長 の ステファニー・アーチックさん は、 年度テーマ を 「 The Magic of Rotary 」“ロータリーのマジック” に決定されました。
 ステファニー 次期 RI 会長 がドミニカで水の浄化機械を寄附した 際 、その キレイな水が出てきたのを子供達が見て、「そのマジックをもう一度見せて」と 言ったことが 、 彼女の人生を も 大きく変えたことをスピーチでは説明をされておりました。

 

 この水の浄化プロジェクトの素晴らしいことは、ただキレイな水を確保できた結果だけではなく、水汲みをしていた子供達が学校へ通える時間ができ た という成果 、教育水準も上がり地域を変える教育の体制が整うことにより地域力が向上して いった という インパクト 、まさに ロータリーの持つ“力”、マジカルパワーを 体現できたからにほかなりません。 この事業はより大きなインパクトを地域に与えることに成功した事例です。 2024 25 の RI 会長テーマにはこのような願いが込められていること を理解いただきたいと思います。
 

 また、 2017 年に決定された「ビジョン声明」を基本とし、4つのアクションプランにより行動することを提案されております。


「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています」
 

“より大きなインパクトをもたらす”
“参加者の基盤を広げる
“参加者の積極的な関わりを促す”
“適応力を高める

 

 このアクションプラン の 基本 などについては、各クラブ会長に私が作成いたしましたパワーポイントの資料を送付してございます。ぜひ、卓話などの機会に、クラブ会長の方々よりご説明をいただければと考えます。
 

 さてここで、私の基本的な地区に対する考え方 を説明させていただきますが 、基本は 個々の クラブの繁栄であると考えています。クラブが繁栄していくために、地区はどのようなサポートができるかを考えてくださいと、地区チームの皆様にはお話しております。しかしながら、そのクラブは2790地区だけではなく、 日本のクラブ だけでもない、全世界のクラブの繁栄を我々は 考えなければならないと思います。そのためには、 RI の指針は非常に重要だと考えますし、私個人としては、この世界的組織に所属
していることを誇りに思っております。 世界のクラブの繁栄と、自クラブの繁栄とは、矛盾することではありませんので、ともに発展していけるよう、グローバルな視点で常に 行動して まいりましょう。

 

 クラブの 繁栄の手助けとなる 組織活性化の 基本 は、 DEI(Diversity, Equity, Inclusion)への理解である と考えます。クラブの先輩方がよくおっしゃっていた「寛容」の心を持って、みんなに接していけば居心地の良いインクルーシブなクラブとして成長していけるものと確信しています。多様な人材 が集い 、一人一人が輝く ようお互いに気遣いをし、みんなが一体となる クラブ文化が醸成できれば 、自ずとクラブは繁栄していくと思っております。 そしてクラブへの愛着ができれば、新しい仲間も自ずと増えていくのではないでしょうか。
 

 わずか1年間ではございますが、皆様方のロータリー活動がより良きものとなりますよう、地区チームの皆様方と とも にサポートし ていきたいと考えますので、よろしくお願いいたします。

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